AGA(男性型脱毛症)は、日本人男性の3人に1人は発症すると言われている脱毛症です。
薄毛は、中年男性特有の症状というイメージがありますが、AGAは年齢を問わず誰でも発症する可能性があります。
早い方では20代前半で症状が進行するため、若くして薄毛症状が顕著な方は、早期に対策する必要があります。
AGAは一度発症すると自然治癒は困難と言われていますが、適切なAGA治療を受けることで薄毛の改善が見込めます。
薄毛治療の選択肢は5つ
薄毛改善を目指すにあたり、治療の選択肢には以下5つの方法があります。
・内服薬
・外用薬
・注入療法
・自毛植毛
・光・LED治療
ここからはそれぞれの治療法の特徴を詳しく解説していきます。
内服薬
AGA治療で処方される内服薬は次の2種類に分けられます。
・薄毛の進行を予防するもの
・新たな髪の発毛を促すもの
どのお薬を処方するかは症状に合わせて医師が判断します(複数の内服薬を処方される場合もあり)。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療のガイドライン2017年版」では、もっとも高く推奨されている治療法の一つです。
AGA治療の内服薬は、一度服用したからといって劇的に毛髪が変化するわけではありません。まずは乱れたヘアサイクルを正常化することからはじまるため、効果を実感するまでには長期にわたる服用が必要です。
外用薬
薄毛部位に塗布し発毛を促す外用薬は、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療のガイドライン2017年版」ではAの「行うよう強く勧める」に評価されています。
複数の臨床試験で発毛の有効性が確認されており、かつ男女どちらの薄毛治療にも使用できます。
注入療法
注入治療は毛髪の成長因子を含む薬液を頭皮に直接注入する治療法です。
注入治療を単体で実施するよりは、内服薬や外用薬による治療とセットで行われることが多いです。お薬の効果を補助することで、治療効果を実感できるまでの期間を短縮することが期待できます。
治療を行うクリニックや使用する薬液によっては「HARG療法」「メソセラピー」とも呼ばれます。
自毛植毛
自毛植毛とは、自分の毛髪を薄毛部位に移植する植毛術のことです。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療のガイドライン2017年版」では、推奨度Bの治療法と評価されています。
1回の治療で完了し、生着した毛髪が半永久的に生え変わり続けるのが大きなメリットです。近年はメスを使用しない技術が普及し、従来の方法に比べ頭皮に負担の少ない治療ができるようになりました。
自毛植毛の生着率は82.5%程度とされており、内服薬や外用薬で十分な効果が得られない場合に推奨されます。しかし、治療範囲によって数百万単位の費用がかかるため、気軽に受けられる治療とは言い難いでしょう。
光・LED治療
光・LED治療とは、高輝度LEDの光を毛乳頭細胞に照射する治療法のことです。
頭皮の血流を改善し、毛母細胞の発達を促すことが期待できます。
副作用が少ないので、持病や体質などで投薬治療が受けられない方に適しています。
治療に伴う痛みがないため、身体への負担もかかりません。
また、内服薬や外用薬との併用で相乗効果が期待できます。
光・LED治療はクリニックでの治療だけでなく、専用の機器を購入して自宅でセルフケアを行うことも可能です。(機器の購入には医師の診察が必要です)
薄毛治療の費用相場
治療法ごとの費用相場は次の通りです。
内服薬の費用相場
3,000〜15,000円/月
外用薬の費用相場
10,000〜15,000円/月
注入療法の費用相場
20,000〜60,000円/回
自毛植毛の費用相場
300,000〜2,000,000円/回
光・LED治療の費用相場
5,000〜10,000円/回
まとめ
AGA治療ではまず、内服薬や外用薬による治療から開始するのが一般的です。
お薬には複数の種類があり、症状に合わせて医師が処方するため費用相場にはある程度の開きがあります。(1種類のみの場合もあれば複数組み合わせる場合もあります)
注入療法は投薬治療の補助として使われることが多い治療法です。
費用相場は1回20,000〜60,000円ですが、効果を高めるためには半年〜1年ほど継続することが推奨されます。
自毛植毛の費用は移植の範囲に応じて数十万〜数百万円と大きく変化します。
光・LED治療はほかの治療法に比べて1回あたりの単価は手頃ですが、治療に用いられる機器は国内でまだ認可を受けていません。
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