ミノキシジルは、AGA（男性型脱毛症）の治療で使用される成分として知られていますが、もともとは降圧薬（血圧を下げる薬）として開発されました。
この薬を服用していた患者に「毛が増える」という副作用が見られたことから、その特性を活かし発毛剤として使用されるようになりました。
ミノキシジルの一般的な使用方法
現在、日本ではミノキシジルは外用薬として使用が認められており、頭皮に塗布することで効果を発揮します。
日本皮膚科学会が発表しているAGA治療ガイドラインでは、ミノキシジル外用薬の有効性が「グレードA（強く勧められる）」と評価されています。
フィナステリドなどの内服薬と併用されるケースも多く見られます。
ミノキシジルタブレットは使われていないのか
日本では、ミノキシジルタブレット（内服薬）の使用は認可されていません。
降圧薬としての利用も認可されていないため、内服薬としての流通は存在しません。
世界的に見ても、発毛目的での内服薬使用を承認している国はなく、日本皮膚科学会のガイドラインでも「ミノキシジル内服は行うべきではない（グレードD）」とされています。
ミノキシジルタブレットが認可されない理由
ミノキシジルタブレットは、発毛効果以上に重篤な副作用を引き起こすリスクがあるため、承認されていません。主な副作用には以下のようなものがあります。
・心血管系障害：胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全。
・むくみ・体重増加：血管拡張による体内の水分バランスの変化。
・全身多毛症：頭髪だけでなく、全身の毛が濃くなる場合があります。
・降圧薬としての使用では、医師が副作用を管理しながら処方しますが、発毛目的での内服はこの管理が難しいため、安全性が確保できないのが現状です。
ミノキシジルタブレットの入手方法
日本国内では、ミノキシジル内服薬は市販されておらず、医師の処方も受けられません。
しかし、インターネットの普及に伴い、個人輸入を通じてミノタブを入手する人が増えています。
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