AGA(男性型脱毛症)の症状の中には、自分はM字ハゲなのではないかと考えている方も多いのではないのでしょうか。
では、M字ハゲとはどこからがM字ハゲなのか、M字ハゲの原因や改善方法にはどういったものがあるのでしょうか。
今回はそんなM字ハゲの基準などについて解説します。
- M字ハゲの基準
- M字ハゲの原因
- M字ハゲの前兆
- M字ハゲを改善する生活習慣例
- 十分な睡眠を確保する
- 栄養バランスに偏りのない食事を摂る
- 運動や趣味などでストレスを解消する
- 過度な喫煙や飲酒を控える
- マッサージをするように頭を洗う
- 頭皮環境に悪い生活習慣例
- 過度のドライヤー
- 爪を立ててのシャンプー
- 日常的に紫外線を浴びる
- AGAの場合は早期の治療開始が必要
- M字ハゲの進行を抑えて早期に改善するならAGA治療
- AGA治療薬
M字ハゲの基準
M字ハゲとは、生え際が剃り込みのように後退してM字に見える状態です。
M字ハゲかどうかを判断するには、ご自身の生え際が以下の基準に当てはまるかをチェックしてみてください。
剃り込みのように後退した部分が指2本分(2cm)以上ある場合はM字ハゲです。
生まれつき額の形がM字の方もいますので、現状の額の形がM字であるかではなく以前と比べて生え際が後退したかどうかで判断します。
また、生え際の薄毛が進行すると、M字ハゲだけでなくU字ハゲになっていきます。
M字ハゲの原因
M字ハゲは、AGAと牽引性脱毛症の2つが主な原因とされています。
AGAは男性型脱毛症で、男性ホルモンが別の成分と結びつくことで、髪が健康に育つ周期であるヘアサイクルが乱れることで発症すると言われています。
牽引性脱毛症は血行不良によって髪の毛が細くなったり抜け毛が増えるのが主な症状となっていて、ヘアスタイルによって髪が引っ張られ、頭皮にダメージが集中していると起きやすいです。
特に長髪の方は無意識に強い力で引っ張っていることがあり、知らない間に牽引性脱毛症の原因を作っている可能性があるので注意してください。
M字ハゲの前兆
M字ハゲの前兆は抜け毛が多い場所や地肌が見える箇所によって判断することができます。
前兆を確認するポイントは、おでこから左右両サイドの髪の毛が頭頂部に向かって後退していく形が一定期間で進行しているかになります。
ハゲも徐々に進行するものですので期間で比較して確認する必要があります。1ヶ月単位で前髪を上げた状態を写真に撮って確認するのが良いですが、まずは前髪を上げておでこの生え際の髪が密集しているか薄くなっているかでM字ハゲの前兆を確認してみてください。
他には生え際の髪の毛が細くなっている場合もM字ハゲの前兆といっても良いでしょう。
まだ毛根が見えている状態ならAGA治療などで進行を抑制することができますので、前兆をしっかり察知して早めの治療を行うことをおすすめします。
M字ハゲを改善する生活習慣例
薄毛や抜け毛を改善するためには、生活習慣を見直すことが重要です。
改善例としては次のようなことがあげられます。
・十分な睡眠を確保する
・養バランスに偏りのない食事を摂る
・運動や趣味などでストレスを解消する
・過度な喫煙や飲酒を控える
・マッサージをするように頭を洗う
それぞれについて詳しく解説します。
十分な睡眠を確保する
薄毛や抜け毛を改善するためには、十分な睡眠を確保することが欠かせません。
髪の毛は私たちが寝ている間に成長するため、睡眠不足に陥ると、結果として髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。
最低でも6時間以上は睡眠をとるよう意識しましょう。
睡眠時間を確保したら、次のような方法で睡眠の質を高めることも重要です。
・早寝早起きを心がける
・朝日を浴びる習慣を身につける
・お風呂に浸かってリラックスする
・寝る直前までスマホやテレビを見ない
・起床時間から14~15時間たったら照明を落とす
・いつも決まった時間に布団に入る
適切な睡眠時間は人によって異なるため、以上のような点に気をつけ、スッキリと起きられる睡眠習慣を身につけましょう。
栄養バランスに偏りのない食事を摂る
薄毛や抜け毛を改善するためには、栄養バランスに偏りのない食事を摂ることも重要です。
特に健康な髪の毛の成長をサポートするため、日々の食事に次のような栄養素を積極的に取り入れるよう意識しましょう。
良質のタンパク質
・亜鉛
・ビタミン類
髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られています。
そのため、日々の食事に良質のタンパク質を取り入れることが重要です。
体内に取り込まれたタンパク質はアミノ酸に分解され、身体の各部へと送られます。
アミノ酸が髪の毛を構成するたんぱく質へと再合成される際に必要な栄養素が、必須アミノ酸の一種である亜鉛です。
亜鉛にはAGAの原因、5α-リダクターゼのはたらきを阻害する作用も期待されています。
抜け毛予防のためにも積極的に亜鉛を摂取しましょう。
ビタミン類には頭皮の皮脂分泌量を調節したり、血液の循環を促進したり、頭皮を酸化から守ったりするはたらきがあります。
果物や野菜はもちろんのこと、肉や魚、貝類などもバランスよく摂取することが重要です。
運動や趣味などでストレスを解消する
運動や趣味などでストレスを解消することも、薄毛や抜け毛を改善する上で重要な点の1つです。
私たちの心身の健康が、自律神経のバランスによって保たれています。
ストレス状態が続くと夜になっても交感神経優位の状態が続き、心身を休ませることができなくなります。
その結果、髪の毛の成長にも悪影響をおよぼします。
また、交感神経が優位になると、血管が収縮して血行を阻害します。
その結果、髪の毛が成長するための栄養が不足します。
ストレスを解消するためには、適度な運動に取り組んだり、趣味に没頭したりすることがおすすめです。
過度な喫煙や飲酒を控える
薄毛や抜け毛を改善するためには、過度な喫煙や飲酒を控えることも重要です。
タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があります。
頭皮は毛細血管が多く分布している場所です。
頭皮の毛細血管が収縮すると、血行が悪くなり、結果として髪の毛が成長するための栄養が不足します。 飲酒は適度であれば心身のリラックスにつながるでしょう。
しかし、過度に飲酒するとアルコールを分解するために体内のアミノ酸が消費されます。
結果として髪の毛を成長するための栄養が不足し、抜け毛や薄毛のリスクを高めます。
マッサージをするように頭を洗う
薄毛や抜け毛を改善するためには、マッサージをするように頭を洗うこともおすすめです。
頭皮には毛細血管が多く分布しており、マッサージによって血行を促進すると、髪の毛の成長に必要な栄養を送り届けやすくなります。
毎日のシャンプーをするときには、次の点を意識することがおすすめです。
頭を洗う前にブラッシングで汚れなどを落としておく
・38℃程度のぬるま湯で予洗いする
・シャンプーを手のひらで泡立ててから何ヶ所かに分けて髪の毛につける
・指の腹で頭皮を動かすようなイメージで優しくマッサージする
・シャンプーの洗い残しがないようしっかりとすすぐ
・タオルドライをしたらドライヤーで乾かす
頭皮環境に悪い生活習慣例
頭皮環境に悪い生活習慣としては、以下のような例が挙げられます。
・過度のドライヤー
・爪を立ててのシャンプー
・日常的に紫外線を浴びる
それぞれについて詳しく解説します。
過度のドライヤー
過度のドライヤーは、頭皮環境に悪い生活習慣の1つです。ドライヤーの温風を頭皮にあて過ぎると、頭皮の乾燥を招き、かえって頭皮環境を悪化させる可能性が高くなります。
ドライヤーの風は一方向からではなく、前後・左右・上下からあてるようにしましょう。
また、ドライヤーが近すぎると髪の毛や頭皮にダメージを与えるため、10cm~15cmほど離して使うことがポイントです。
爪を立ててのシャンプー
爪を立ててのシャンプーも、頭皮環境に悪い生活習慣の1つです。
爪や指の先で頭皮を引っ掻くと、頭皮を傷つけてしまい、炎症を起こす可能性があります。
炎症を起こした部位から細菌が侵入すると頭皮環境の悪化を招き、結果として薄毛や抜け毛のリスクを高めます。
シャンプーをするときは、指の腹でマッサージするように優しく頭皮を動かすよう意識しましょう。
日常的に紫外線を浴びる
日常的に紫外線を浴びることも、頭皮環境に悪い生活習慣の1つです。
紫外線には物質を破壊する強い力があるため、紫外線を頭皮に直接浴びていると、頭皮環境の悪化によって薄毛や抜け毛のリスクが高くなります。
帽子や日傘などで頭部を守っていればそれほど心配はありません。
特に夏は抜け毛を防ぐためにも、外出の際には帽子や日傘を忘れないようにして、頭部を直接紫外線にさらさないよう気をつけましょう。
AGAの場合は早期の治療開始が必要
薄毛や抜け毛がAGAの発症によるものと診断された場合は、できるだけ早期に治療を始めることがおすすめです。
AGAは思春期以降の男性が発症する脱毛症で、ゆっくりと確実に進行するのが特徴です。
M字ハゲの進行を抑えて早期に改善するならAGA治療
上記したようにM字ハゲを改善するために生活習慣の改善や頭皮のマッサージなどを行うことが効果的ですが、早期に目に見える形で改善し、進行も予防するならAGA治療を行うことで対策できます。
AGA治療薬
AGAの発症が疑われる場合、まずは投薬治療から始めることが一般的です。
投薬治療には主に次の3つのAGA治療薬が用いられます。
・フィナステリド
・デュタステリド
・ミノキシジル
フィナステリド内服薬は、日本で初めて厚生労働省によって認可を受けたAGA治療薬です。
フィナステリドには、AGAの原因の1つである5α-リダクターゼのはたらきを阻害し、脱毛因子であるTGF-βが生成されるのを抑制する効果があります。
デュタステリド内服薬は、2016年に国内での販売が開始された、比較的新しいAGA治療薬です。
フィナステリド内服薬と同じようなはたらきがありますが、さらに高い効果が期待されています。
ミノキシジル内服薬の作用は血管を拡張して、血液の循環を促進することです。
また、毛母細胞の死滅を抑制し、発毛シグナルを促進する作用も期待されています。
AGAの治療には外用薬を用いたり、注入療法を施したりするケースもあります。
外用薬として一般的に用いられているのがミノキシジル外用薬です。
内服薬と同様、ミノキシジル外用薬にも血管を拡張し、血液の循環を促進する作用があります。
AGAの原因がヘアサイクルの乱れにあり、AGAと通常時ではヘアサイクルが上記のように違います。
AGA治療とは乱れたサイクルを正常に戻す治療のことで、AGAの進行抑制や発毛を促進することが可能です。
AGA治療にかかる費用は、最も一般的な投薬治療の場合、月々5,000円~30,000円程です。
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