人の印象を左右するのが生え際です。
見られやすい部分だからこそ、なんとかしたいと悩む方は多いと思います。
ここでは、後退してきた生え際への対処方法について解説していきます。
生え際の発毛は、頭頂部の発毛より難しいと言われています。
なぜ生え際の発毛は難しいかというと生え際の後退は放置すると進行するばかりだからです。
だからこそ、生え際の発毛が難しい原因や後退する原因を知り、正しいケアをすることが改善への近道です。
5αリダクターゼが多い
AGAを発症すると、前頭部と頭頂部にその症状が現れやすくなります。
そもそも、AGAの原因物質であるジヒデロテストステロン(DHT)を生成するのには、5αリクターゼが影響しています。
5αリクターゼには、実はⅠ型とⅡ型の2種類があり、Ⅱ型5αリクターゼがジヒデロテストステロン(DHT)を生成すると言われています。
この5αリクターゼは、Ⅰ型は側頭部・後頭部に、前頭部から頭頂部にはⅠ型とⅡ型が存在しています。
ヘアサイクルを乱すⅡ型5αリクターゼが存在するのは前頭部から頭頂部にかけてであり、特に生え際には頭頂部の約2倍の高濃度のⅡ型5αリクターゼがあるといわれています。
そのため、生え際は特に5αリダクターゼの影響を受けやすく、ジヒドロテストステロン(DHT)によって毛母細胞は増殖が抑えられ、髪の毛の成長が止まってしまうのです。
血管が少ない
生え際は、頭頂部や後頭部に比べて血管が少ない場所になります。
血管は血液を運び、その血液によって栄養が運ばれます。
もともと血管が少ない生え際というのは、血行が悪くなるだけで栄養不足になりやすいのです。
栄養不足になった部分の髪の毛は細く薄くなっていきます。
そのため、生え際は発毛がしにくいのです。
皮膚が固くなりやすい
生え際は、顔の皮膚に近い場所です。
そのため、顔の表情の影響を受けやすくなります。
顔の表情が緊張すれば頭皮も硬くなりやすく、血行が悪くなります。
血行が悪ければ髪の毛への栄養は不足し、発毛がしづらくなります。
後退した生え際を発毛させる方法
後退したように見えても産毛が残っていれば発毛させる方法はあります。
まずは有効成分フィナステリドが配合されている内服薬と、有効成分ミノキシジルが配合されている外用薬を使用したAGAの基本の治療を行います。
ただし、頭頂部よりその効果は出にくいので時間がかかることを忘れてはいけません。
継続することが大切です。
長い期間をかけても内服薬・外用薬のみでは期待する効果が出なかった場合は、治療薬に加えて頭皮を改善するために頭皮メソッドを行っていきます。
血行が悪くなった硬い頭皮をケアすることは、栄養を行き渡らせるためにも大切です。
また、乱れた生活環境や食生活を改善することで、血液をサラサラにし、栄養が運ばれやすい血液を作り出すことができます。
食事だけでは摂りきれない栄養素はサプリメント等を使用すると効果的です。
治療薬
治療薬で使われる有効成分フィナステリドとミノキシジルですが、内服薬としておすすめするのはフィナステリドです。
フィナステリド
フィナステリド(プロペシア)は、5αリダクターゼを抑制する効果があります。
そのため、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)が生成されなくなります。
ミノキシジル
もともと血圧降下薬なので、動悸をはじめ、胸の痛み、むくみ、赤ら顔、体力の低下、性欲の減退、体毛の増加等の副作用がリスクが多少あります。
有効成分ミノキシジルが配合された外用薬は市販もされていますが、経口するミノキシジルタブレットの販売は認可されていないので、入手方法としては個人輸入を行うことで入手可能です。
発毛剤
毛母細胞に作用し、脱毛後に新しく発毛させることを目的としているのが発毛剤です。
ミノキシジルは血管拡張作用のある成分です。
そのため、外用薬として使用することで頭皮の血行を良くし、毛根まで髪の毛の成長に必要な栄養を行き渡らせる効果があります。
髪の毛は毛母細胞の分裂によって発毛します。
細胞分裂は十分な栄養がないとできません。
栄養をしっかり届けることで、細胞分裂による成長を促します。
フィナステリドと併用することでさらにその効果はアップします。ただし、AGA発症から長期間経過してしまうと毛根自体が死んでしまうため、効果が出せない場合もあります。
これらを組み合わせることで、より効果的に毛根に働きかけ、発毛効果を短期間で実感できるようになるのです。
生活改善
生活を改善することは、髪の毛だけではなく、体の健康にとっても大切なことです。
ゴールデンタイムにはしっかり睡眠をとり、適度な運動をしてストレスを発散させる等意識することが大切です。
あわせて、食べ物や使用するシャンプーに気をつけ、頭皮マッサージを取り入れていくとより効果的です。
食べ物
タンパク質が多い食べ物を摂ることが大切です。
特にイソフラボンにはジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する効果もあるので大豆製品は積極的に摂取するとよいです。
また、肉にはタンパク質も多く含まれるのですが、脂肪も多いのでできるだけ控えるべきです。
魚や海藻、野菜を多く摂ってミネラルもしっかり補給し、髪の毛に良いとされる亜鉛を多く含んだレバーや牡蠣もバランスよく食べることが大切です。
また、どうしても不足してしまう栄養分についてはサプリメントを活用すると効果的です。
シャンプー
頭皮を守るためには適度な皮脂が必要です。
洗浄力が高すぎると必要な皮脂を落としてしまう可能性があります。
しかし、洗浄力が弱すぎると頭皮を清潔に保てなくなる場合もあります。
おすすめなのが「アミノ系洗浄成分」です。アミノ酸は、人間の皮膚や筋肉、そして髪の毛を構成しているタンパク質の主な主成分です。
人の体に対してとてもよくなじみ、髪の毛や頭皮への刺激が強くなく、適度なうるおいを残しつつ、ダメージ補修効果も望めると言われています。
また、髪の毛を洗う際には頭皮を十分にすすぐことがポイントです。
頭皮マッサージ
頭全体をマッサージすることによって、頭皮にある毛細血管を刺激して血行を良くし、硬くなりやすい頭皮を柔らかくしてきます。
丁寧にマッサージをすることによって毛穴に詰まった皮脂汚れを押し出すこともできるので、入浴時などに行うとより効果的です。
また、頭皮をマッサージし毛根を刺激することによって、毛乳頭が栄養を取り込みやすくなるため、ヘッドスパもおすすめです。
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